ともの嘶(いなな)き

back.gif (1125 バイト)home.gif (841 バイト)

「世の中なんか間違ってるな〜こんなだったらいいな〜俺って恵まれないな〜

と考えたことをひたすら書きまくる!でも話題が競馬中心になってしまうのはなぜ?

第6回・2001年度の統一重賞について(2001/6/11)

第5回・2000年度のJRA賞選定馬は?(2001/2/3)

第4回・JRA賞選考規定の改正について(2000/10/6)

第3回・1999年の印象に残ったレースベスト10とMy顕彰馬(1)

第2回・正気?狂気?エルコンドルパサーの招致合戦

記念すべき第1回・これでいいのか?南関東4歳クラシック


<6.2001年度の統一重賞について>

 発表されてからしばらく経つが、2001年4月以降のダート統一重賞の日程および確定格付けを見て、感じたことがいくつかある。疑問や不満を腹に溜めておくのは体に良くないので、ここでちょっと述べてみたい。
 統一重賞の数は、今年も増えて全体で59レースとなった。前年比6レース増。これは、新設5レースと、昨年おこなわれなかった佐賀記念の分である。新設5レースのうち、目玉はなんと言ってもジャパンブリーダーズカップの2つのG1レースである。10月下旬に開催される、この日本版”競馬の祭典”は、個人的にもとっても楽しみにしているし、果たして成功するのかどうか、来年以降の開催競馬場はどうなるのか、など興味も尽きないのだが、この新設レースのあおりで、従来から日程が大幅に変更になったレースがいくつかある。例えば、ダービーグランプリは従来の11月上旬から9月下旬に、ユニコーンSは10月上旬から6月上旬に変わった。
 帝王賞の1着賞金が、7000万円から8000万円に増額になった。さすが大井、金持ちだなあと思ったが、その分ジャパンダートダービーとTCK女王盃の1着賞金が500万円ずつ減額されている。この他にかしわ記念が1000万円増額、白山大賞典が500万円減額された。
 年末の日程は理解しかねる。年末のグランプリレースとして東京大賞典が定着しているが、今年は同時期に、ジャパンブリーダーズカップのあおりで日程変更を余儀なくされた名古屋グランプリ(旧東海菊花賞)・G2と、新設の兵庫ゴールドトロフィー・G3がおこなわれる。年末の有馬記念が終わったあとならば普段より集客が期待できるし、距離がそれぞれのレースで異なる(東京大賞典2000m、名古屋グランプリ2500m、兵庫ゴールドトロフィー1400m)という側面もあるが、グランプリの裏でおこなわれる格下のレースに、一線級のメンバーが集まるわけがない。少し考えてほしいよなあ。ちなみに、毎年同時期におこなわれている全日本2歳優駿・G2は、古馬といっしょに走ることのない2歳限定戦なので問題はない。
 上半期の最大のレースは帝王賞、下半期はジャパンブリーダーズカップスプリント/クラシックと位置づけられた。これに伴い、それぞれのレースを目標とする有力馬がステップレースとして出走しやすいよう、一部のレースで負担重量の決定方法が変更されている。それぞれのレースの臨戦過程の整備が目的なわけだが、となると、下半期のグランプリである東京大賞典の位置付けがますます怪しくなった
 そして、以前からその傾向があったのだが、グレード別レース数の”偏り”に拍車がかかった。59レースのうちG1レース10個、G3レース40個に対して、G2レースが9個しかない。ちなみにこのG2レースの”9個”は、4年前に統一グレードが制定されてから、まったく増えていない。確かにレースを施行する側の目論見を考えると、それも致し方ないとは思う。高額な賞金を出す余裕があるごく一部の主催者にしてみれば、G2レースを施行するより、注目度、ステータスの高いG1レースを開催したいだろうし、そんな余裕のない大多数の主催者からすれば、G2の高額賞金を出すより安く済むG3レースを選ぶだろう。

 統一重賞以外の各地の重賞レースにも目を向けてみると、アラブ系が次々廃止されている以外は、その数はむしろ増加傾向にある。しかし、賞金額は昨年に比べて全般的に大幅にダウンされている。特にひどいのが上山と大井。上山は、(統一重賞のさくらんぼ記念を除いた)重賞の1着賞金は、ほとんどが昨年の半分以下。大井の場合は、東京ダービーやマイルGPが1000万円減、そのほかのレースも多くが数百万円下がっている。高知や東海地区の状況もひどい。さらに、1着賞金だけでなく、入着賞金の配分比率も悪くなっている。これではますます馬主の負担が重くなり、ひいては馬そのものの数・質に影響してくるはず寂しい限りです

 

<5.2000年度JRA賞選定馬は?>

先日、2000年度のJRA賞が発表された。いつものことだが、選定馬に納得できるものもあれば、ひとこと言いたくなるようなものもある。だからって、ひとこと言ってどうなるものでもないのだが、やっぱり言いたいので言ってしまおう。

まず、年度代表馬&最優秀5歳以上牡馬のテイエムオペラオー。よもやこれに文句を付ける人はおるまい。満票というのも納得いく。満票で年度代表馬に選ばれたのは史上3頭目らしいが、それだけこの馬の活躍が凄かった、そして価値があったということ。
 最優秀3歳牡馬のメジロベイリーと、最優秀3歳牝馬のテイエムオーシャン。これは、3歳牡・牝それぞれ唯一のG1を勝ったものが選ばれるという、従来の流れがそのまま当てはまった形だが、牡馬の方では、そのG1に出走すらしなかったアグネスタキオンが僅差で続いた。ラジオたんぱ杯3歳Sの相手関係と、その勝ちっぷりが評価されたのだろうが、ラジオたんぱ杯3歳Sは所詮G3競走。当然G1タイトルの方が重く見られるべきで、メジロベイリーは順当な選出された。なお、フジノテンビーとネイティヴハートに”堂々と”票が投じられたのも注目。
 最優秀4歳牡馬、これはもうちょっと競りあいになるかと思ったが、2冠を獲得したエアシャカールがダービー馬のアグネスフライトに圧倒的な差を付けた。エアシャカールの選出は順当だが、次点にこんなに差をつけるとは。
 最優秀4歳牝馬。これも意外に差がついた。チアズグレイスが選ばれたことに対して異論はないが、秋華賞優勝の他に古馬相手の阪神牝馬特別3着があるティコティコタックがもうちょっと評価されるかと思った。
 と、ここまではまずまず良かったのだが、最優秀5歳以上牝馬には納得いかない。昨年1年間で、エリザベス女王杯しか勝ち鞍のないファレノプシス。その勝ちっぷりは確かに強烈だった。しかし普通に考えれば、G1を2勝、G2を3勝しているファストフレンドが選ばれて当たり前じゃないの?昨年の古馬牝馬では、間違いなくナンバー1の活躍をしているこの馬が、大差をつけられて次点とは、全く不思議。
 最優秀短距離馬はダイタクヤマト。秋の活躍が印象に残ったからなのだろうが、この馬の選出の裏にあるもう一つ重要なファクターとして、1999年の年度代表馬にエルコンドルパサーを選んだことに対する批判がある。それまでの基準から言えば、アグネスワールドが選ばれるであろうことは容易に想像がつく。
 最優秀父内国産馬には同じくダイタクヤマトが選ばれた。あれ、アイネスフウジンって内国産馬じゃなかったっけ?確かダービー馬だったよな、と自分の記憶を不安に思ってしまったが、もちろんアイネスフウジンは内国産馬であり、現に産駒のファストフレンドは3番目にランクされている。ところで、なぜ3番目???実績的には明らかにダイタクヤマトを上回っているよね???。投票基準がまったくわからない。
 最優秀ダートホースはG1を2勝したウイングアロー。同じく2勝したファストフレンドも候補に入るはずだが、直接対決でことごとく負けているので、やはりウイングアローが妥当であろう。ただし票数は、差がつきすぎているような気もするが。
 最優秀障害馬、これは文句無くゴーカイでいいのだが、納得いかないのは「該当馬無し」に14票も入っていることだ。「該当馬無し」に投票した投票者は、どうなれば「該当馬」に相応しくなると思っているのだろうか?せっかく障害レース振興に力を入れ始めたというのに、こんな投票者の存在は、それこそ振興の「障害」になりかねない。
 最後に、メイショウドトウが特別賞の候補に挙がったらしいが、歴代の特別賞受賞馬と比較して成績が見劣る、G1勝ちがないといった理由で結局見送られたらしい。しかし、だ。G1競走出走機会4戦連続2着で、それらの勝ち馬がいずれもテイエムオペラオーであることを考えると、もしテイエムオペラオーという存在が無ければ、この馬がG1を4勝していることになるわけで、間違いなく歴史的名馬の仲間入りをしていたはずである。成績が見劣る、などというのは、まったくもってけしからん発想である。

 前回までの選出方法の問題点を改善すべく、今回から選出基準が変更になっているのだが、それでもまだまだ問題は多そうだ。

 ちなみにNARの年度代表馬は、G1馬のインテリパワーを差し置いて東京盃を圧勝したベラミロードが選ばれた。この選択に対しても同調・批判の声が半々だが、なかなか難しいもんですね。

JRA賞受賞馬と記者投票得票数(出典:JRAホームページ)
記者投票総数:296票
年度代表馬
テイエムオペラオー 296票(満票)
最優秀3歳牡馬
メジロベイリー 147票(次点:アグネスタキオン 119票)
最優秀3歳牝馬
テイエムオーシャン 292票(次点:テンシノキセキ 2票)
最優秀4歳牡馬
エアシャカール 274票(次点:アグネスフライト 15票)
最優秀4歳牝馬
チアズグレイス 135票(次点:ティコティコタック 56票)
最優秀5歳以上牡馬
テイエムオペラオー 296票(満票)
最優秀5歳以上牝馬
ファレノプシス 161票(次点:ファストフレンド 53票)
最優秀父内国産馬
ダイタクヤマト 122票(次点:ダイタクリーヴァ 61票)
最優秀ダートホース
ウイングアロー 294票(次点:ファストフレンド 2票)
最優秀短距離馬
ダイタクヤマト 156票(次点:アグネスワールド 57票)
最優秀障害馬
ゴーカイ 240票(次点:ランドパワー 42票)

 

<4.JRA賞選考方法の変更について>


先日、今年度からJRA賞(年度代表馬など)の選考方法を変更することが発表された。変更内容の詳細は主催者発表のものを参照してもらうとして、ここでは変更点の概略を紹介し、それぞれについての私見を述べる。

変更の概略
1)記者投票で1位の得票数を得たもののみが受賞できる。このとき、全票数の1/3以上の得票数があれば、自動的に決定。そうでなければ、委員会で(受賞に値するかどうか)審議する。
2)対象馬に、地方競馬所属馬を含める。
3)特別表彰の対象に外国馬を含める。

1)について、従来は、記者投票の過半数を超えなければ、得票数上位馬を対象に選考委員会が審議していた。これにより、昨年の年度代表馬エルコンドルパサーが、記者投票ではスペシャルウィークを下回ったにもかかわらず年度代表馬に選ばれることとなり、かなり批判の対象になったようだ。そこで今年度からは、記者投票の順位逆転は起こらない規定に改正された。
→単純に1/3以上、という数字がファンの意見を代表できるのかどうかははなはだ疑問であり、ならば決戦投票制にしても良かったのでは、と思うがいかがだろうか。ちなみに、投票者数は従来の200名から約300名に増えることが決まっている。

2)は、言わずもがな、昨年度のJRA賞で最大の批判の的となった「最優秀ダートホース該当馬無し」の是正措置である。一昨年のアブクマポーロは、全国的に見れば間違いなく年度を代表する活躍であったし、昨年のメイセイオペラに至っては、JRA賞の対象外であるのがわかっているにも関わらず、票がいくらか入ったそうである。また、もし昨年の朝日杯3歳Sをレジェンドハンターが勝っていれば、JRA賞最優秀3歳牡馬も「該当馬無し」となるところであった。交流重賞が施行され、G1競走が地方競馬所属馬にも解放されている昨今、当然の成り行きと言えよう。
→JRA賞はあくまでも”JRA所属馬”限定のローカルな表彰制度だと思っていたので、地方競馬所属馬が選ばれないのは当たり前だと思っていた。実際、地方競馬各組合が選出している年度代表馬や、NAR年度代表馬は、それぞれの所属馬しか対象にしていない(NARの特別賞を除く)。

3)は、今後も競走の国際化が進むに当たって、外国馬の参加がますます増えることに対しての措置である。また表彰規定を設けることで、外国馬の出走を促す狙いもあるかもしれない。
→さすがに外国馬は「特別表彰」までにとどまった。そうでなければ、もし今年フェアリーキングプローンがマイルCSに出走して勝てば、「最優秀短距離馬」に選ばれることになる。

今回の変更の狙いは、今まで不透明感が拭えなかった「選考委員会による審議」の役割を限定し、JRA賞受賞馬選出方法をより明確化するのと同時に、不可解な「該当馬無し」を防ぐことにある。そしてこの変更で、実際にその理想に近づくことができるであろうことは疑うつもりはない。ただ、投票者個人の「選出基準」は相変わらず各人でバラバラなわけで、それならば「ダービーを勝った馬」とか、「獲得賞金で一位」とか、「G1競走の勝ち数が一番多い」とかいった、定量的な基準で決めるのもよろしいんじゃないかなと思うが。え?そんな基準にすると、「JRA賞選出馬予想」の賭けが成り立たなくなる?

 

<3.1999年・印象に残ったレースベスト10とMy顕彰馬(1)>

毎年一年が終わると、主催者でも競馬中継でも競馬雑誌でもとかく、「貴方が決める○○年のレースベスト5」だとか「××競馬中継○○年度代表馬」だとかを決めたがる。まあ、番組や雑誌が読者投票で決める年度代表馬など、単に視聴者や読者の思い入れだけで決まるものなので何の価値も権威もあるわけではないし、例え主催者が決めるものであっても、そこにはやはり選考委員の思い入れや、主催者側の目論見が存在したりするので、誰が見ても納得できる選出が成されるわけではない。だいたい選考基準そのものが明らかでなかったり、曖昧だったりするので、そんなことは当たり前である。そんな形で決められたベストレースや年度代表馬に疑問を感じたり、異論を唱えたりするのも賢明ではないと思うので、自分なりの基準で勝手に決めてみた。これが独断の「印象に残ったレースベスト10」と「My顕彰馬」である。なお、選出した「ベストレース」も「顕彰馬」も重賞レースや有名馬に偏ってしまうのは、どこの場合も同じです(^^;

まずは、
「印象に残ったレースベスト10」

1.フェブラリーS
「メイセイオペラ、メイセイオペラと菅原勲がやりました!」府中の長い直線をうまく利用し、好位から力強く抜け出したメイセイオペラが並み居る中央馬を寄せ付けず圧勝。いまいち彼を信頼できなかった自分は思いっ切り反省しました。
2.天皇賞(秋)
横一線に並んでゴールに飛び込む6頭、まるでハンデ戦のような光景にファインダーを覗いていてまじめにビビリました。アンブラスモアとスティンガーの強さもこのときばかりは再認識。
3.有馬記念
なんと言ってもスペシャルウィークの”なんちゃってウイニングラン”。グラスワンダーの力強さと運の強さにも脱帽。
4.菊花賞
渡辺君がとうとうG1ジョッキーに。彼はこのレース中、特にこれと言って何もしていなかったような気がするが、でもいいんです。
5.東京盃
三度目の正直でサカモトデュラブが逃げ切り。ひょっとしたらと思ってたんですが。この馬、妙にこのレースと相性いいですね。
6.浦和記念
「オープン大将」的存在だと思っていたインテリパワーが初めて表舞台に立った瞬間。
7.エリザベス女王杯
メジロドーベル貫禄の快勝。牝馬No.1の座を守りました。何で2番人気だったのかな〜。
8.吾妻小富士オープン
内枠を利して果敢に逃げたタマルファイターが単勝万馬券の優勝。公営所属で中央のオープンで2勝した馬は、実は彼しかいません
9.マーキュリーC
岩手2番手のバンチャンプが、ゴール際オースミジェットを追い詰めた。長い長い写真判定の結果、惜しくも2着。ここまでやったなら勝って欲しかった。
10.楠賞全日本アラブ優駿
宇都宮の怪物・ホマレスターライツが、人気薄ながら地元の強豪馬を相手に快勝。この馬、本当に強いです。今後も注目。

こんなところです。このほかにも、エモシオンが道中引っ掛かり通しで勝った京都記念、スペシャルウィークが本格化を告げたAJCCなども印象に残ってます。

「My顕彰馬」は次回に。

<2.正気?狂気?エルコンドルパサーの招致合戦>

7月3日、エルコンドルパサーはフランスのG1・サンクルー大賞を馬なりで圧勝した。この圧勝ぶりは、秋の大目標・凱旋門賞に向けて期待を抱かせるものであった。

ところでエルコンドルパサー陣営は、年内の引退を決定し、引退レースとしてその凱旋門賞を選んでいた。つまり、もう日本で走ることは考えていなかった。ところが昨年からの売り上げ低迷に悩むJRAは、陣営に対し、この海外G1馬をもう一度日本で走らせるように働きかけた。このとき明言はしていなかったように思うが、ジャパンカップか有馬記念で国内最強馬・グラスワンダーとの再度の直接対決(1回目は去年の毎日王冠でエルコンドル2着、グラス5着、勝ち馬サイレンススズカ)を実現し、中央競馬人気の復活を目論んでいるようだ。

これに対し、なんと大井競馬もエルコンドルパサーの東京大賞典招致活動を始めた。エルコンドルパサーと言えばご承知の通り、芝・ダート兼用馬なので、大井のダートコースを走らせても力は出し切れるはず。芝では昨年のジャパンカップでエアグルーヴやスペシャルウィークを千切っての優勝に見られるように、おそらく国内には敵はいない。そこでエルコンドルとは未対決のアブクマポーロやメイセイオペラといった、ダート最強馬達と対決してもらい、雌雄を決してもらおうというわけである。

個人的な楽しみとしては、エルコンドルパサーの東京大賞典出走には大賛成である。しかしながら、大多数の競馬ファンからすれば、力を出し切れる状態でのエルコンドル対グラスワンダーの対決を見たいはずであり、エルコンドルの国内レース出走の意義もそこにある。つまり、東京大賞典に出てしまってはファンの夢は叶わないのである。

では、ジャパンカップと東京大賞典の両方に出てもらうのはどうか?可能ならば大変嬉しいことだが、もともとエルコンドル陣営としては既に国内戦を使うつもりはなかったわけだから、あと2走もするとは考えられない。やはり大井競馬の関係者の努力が報われることなく、エルコンドルの東京大賞典出走は単なる夢に終わってしまうのか。

いや、そうでもないかもしれない。エルコンドルパサーとグラスワンダーが対決することが重要なのだから、いっそのことグラスにも東京大賞典に出走してもらおう。グラス陣営は来年は米国遠征を視野に入れている。ならば、なおさらダートは経験しておく必要があるのではないだろうか?ね、半澤さん。

<1.これでいいのか?南関東4歳クラシック>

ご存知の方も大井、もとい、多いかと思うが、今年から南関東の4歳クラシックレースは次のように条件変更されている。

羽田盃(大井競馬場)
 昨年 外回り1800m、5月施行
 今年 内回り1600m、4月施行
東京王冠賞(大井競馬場)
 昨年 外回り2000m、6月施行
 今年 外回り1800m、5月施行
東京ダービー(大井競馬場)
 昨年 外回り2400m、7月施行
 今年 外回り2000m、6月施行

このように軒並み施行条件が変更されたのは、大井でおこなわれる4歳統一重賞の施行時期が次のように変更されたことに起因する。

4歳統一重賞
 昨年(スーパーダートダービー・GII) 11月施行
 今年(ジャパンダートダービー・GI) 7月施行

つまり、統一重賞をおこなう前にクラシックをすべて終わらせてしまおうという目論見から、前述のように施行時期を少し早め、それに伴って競走距離も短縮したわけである。

余談だが、前述統一重賞の施行日が秋→夏に変更になった理由は、主催者側はスーパーダートダービーを統一GIに格付けしてもらいたかったものの、岩手の4歳統一重賞・ダービーグランプリ(GI)が同じく11月におこなわれるので、同時期にGIレースを二つ設けることが認められず、仕方なく夏に施行時期をずらした、と聞いている。それに伴い本賞金もアップされたので、そのこと自体は悪いこととは思わないのだが、問題なのはあおりを受けたクラシックレースの方である。今年の施行条件を見てもらえばわかるが、施行時期は4月から1ヶ月おき、距離も200mずつ延びるだけである。また、これは昔から変わっていないことではあるが、クラシックレースは3つとも大井競馬場でおこなわれている。これは、4歳春の時期にたまたま中距離・右回りに他馬より適性がある馬が連続上位入賞、もしくは連覇してしまうという、実に興味がそがれる結果になる可能性が高くなることを表す。ここでまた余談だが、クラシックの施行時期が春に集中するようになったのは、統一重賞・スーパーダートダービーの新設に因るものであり、それまでは東京王冠賞は秋に2600m戦としておこなわれていた。

今年からのクラシックレース施行条件変更は、近年、中央競馬をはじめとして全国的に、いや世界的に流行っている憂うべき競走距離短縮化傾向に倣ったものであり、クラシックレースの意義を陳腐化してしまうものである。統一重賞を7月に時期変更したならば、せめて東京王冠賞を数年前のように秋・2600mに戻してもらえないだろうか。もしくは牝馬3冠レースのように、南関東の複数の競馬場で施行するように変えてもらえないだろうか。

<参考・南関東牝馬3冠レース>
 桜花賞(4月・浦和競馬場・左回り1600m)
 関東オークス(5月・川崎競馬場・左回り2100m)
 東京プリンセス賞(6月・大井競馬場・右回り1800m)